あれから9年が経って、

あの日から1年が経った。


私は数をこうやって数えて、時の経過をはかるのが好きだ。




『僕はどこでもない場所のまん中から緑を呼びつづけていた。』



本のこの最後の一文がどうしても好きになれなかった。

あの頃は主人公がどうしてラストで、

緑に電話をかけたのか理解できなかったし、したくなかったと思う。

予備校の講師に聞いたら、

そういうものだよ。って言われたのも納得いかなかった。



そうね、そういうものかもしれない。

時間はその分経ったということかもしれない。







『そんな下らない傘なんか持ってないで両手でもっと抱いてよ。』


下らない傘をもっているのは私の方だ。

私は今どこにいるのだろう。








今日は新宿でフリマをした。

たくさん、売れ残ったけど、\7000分くらい売った。

その代わり、一眼のカメラが壊れた。