■
私は見た夢を覚えてないことが多い。
めずらしく、昨日見た夢を覚えていた。
というのも、卒業式を終えたにも関わらず、
実は単位が足りずに卒業取り消しをしなければならないという
研究室からのデンワがあるという夢だった。
最初はそうか、そうかと受け入れ気味の私でも
就職先も自動的に取り消しだということに気づいたら
急に慌て始める夢の中の自分。
あの会社は自分には合ってないと思うといいながらも
いざ、行けないとなると、
あの会社に随分な期待を持っていたことに気がつく。
しかし、どうしよう、どうしようと慌てるのち、
私はいっそ、デザインをやめることもできるのかと妙な安堵感をも覚えた。
ならば、いっそ劇団員に、押し花アートでも、
なんて考えはじめたところで起きた。
夢が鮮明過ぎたせいか、現実のことかと一瞬不安になって
卒業証書を見てみたりした自分がいた。
今日一日、デザインとはジブンにとってなにかを
ぼんやり考えたりした。
夢の中の自分がデザインではない道を思いついた時の安堵感は
多分夢といえども、本心だったと思う。
私はデザインが好きなのだろうか。
私はデザインを少し恐れている。
私はデザインに自信がなかったりする。
とドキドキしてしまったけれど、
これが劇団員の道でもアスリートの道でも歌唄いの道でも
どれを選んでも、同じことを思うのだと思ったら、
ある意味諦めてこの道を進んで行こうと思った。
昨日、めずらしく自炊したら、オーブントースターから出火した。
デザインどうのこうの以前に、生きててよかった。