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実家帰ればイイじゃんと何度言われても
東京にぶらさがって一週間を過ごした。
ようやく実家に帰ってみる。
文字通りしぶしぶ。
夏ぶりに実家に帰った。
あんまり実家がすきじゃないと言い続けている私だけど。
実家に向かう電車は結構好きだ。
電車の外の景色はアルバムを見ているような気分になる。
昨日は少し夜更かしをした。
自分の部屋で電話をしながら、窓の外をみていたのだけど、
ここからの風景は変わらないなということが、
実はものすごい大切なことに感心したりした。
四年間私は2つの窓を持っていたことになるけれど、
どちらの窓も私のモノのようで、私だけのモノではない。
いつかは誰かのモノになってしまうのだから、
私は、そこからの風景を二度と見ることが出来ないということだ。
それに比べて、ここからの風景は、私のモノで、
好きな時に来れば眺められる風景なのだ。
実家という場所が、少し、好きになったような気がした。
けど、やっぱり暇だ。
東京ぶらさがりの日々後半戦の写真たち。