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私は見た夢を覚えてないことが多い。
めずらしく、昨日見た夢を覚えていた。
というのも、卒業式を終えたにも関わらず、
実は単位が足りずに卒業取り消しをしなければならないという
研究室からのデンワがあるという夢だった。
最初はそうか、そうかと受け入れ気味の私でも
就職先も自動的に取り消しだということに気づいたら
急に慌て始める夢の中の自分。
あの会社は自分には合ってないと思うといいながらも
いざ、行けないとなると、
あの会社に随分な期待を持っていたことに気がつく。
しかし、どうしよう、どうしようと慌てるのち、
私はいっそ、デザインをやめることもできるのかと妙な安堵感をも覚えた。
ならば、いっそ劇団員に、押し花アートでも、
なんて考えはじめたところで起きた。
夢が鮮明過ぎたせいか、現実のことかと一瞬不安になって
卒業証書を見てみたりした自分がいた。
今日一日、デザインとはジブンにとってなにかを
ぼんやり考えたりした。
夢の中の自分がデザインではない道を思いついた時の安堵感は
多分夢といえども、本心だったと思う。
私はデザインが好きなのだろうか。
私はデザインを少し恐れている。
私はデザインに自信がなかったりする。
とドキドキしてしまったけれど、
これが劇団員の道でもアスリートの道でも歌唄いの道でも
どれを選んでも、同じことを思うのだと思ったら、
ある意味諦めてこの道を進んで行こうと思った。
昨日、めずらしく自炊したら、オーブントースターから出火した。
デザインどうのこうの以前に、生きててよかった。
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ばたばたとしていた一週間が過ぎて行って、
気づいたら卒業して、ナナちゃんも引越をしていた。
いよいよ、私はアザレアとお別れか。
、、といったところで妙に寂しくなったから、
さっさと寝てしまおうと思う。
別に一生お別れなわけじゃないと言い聞かせるのだ!わお!
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あれから9年が経って、
あの日から1年が経った。
私は数をこうやって数えて、時の経過をはかるのが好きだ。
『僕はどこでもない場所のまん中から緑を呼びつづけていた。』
本のこの最後の一文がどうしても好きになれなかった。
あの頃は主人公がどうしてラストで、
緑に電話をかけたのか理解できなかったし、したくなかったと思う。
予備校の講師に聞いたら、
そういうものだよ。って言われたのも納得いかなかった。
そうね、そういうものかもしれない。
時間はその分経ったということかもしれない。
『そんな下らない傘なんか持ってないで両手でもっと抱いてよ。』
下らない傘をもっているのは私の方だ。
私は今どこにいるのだろう。
今日は新宿でフリマをした。
たくさん、売れ残ったけど、\7000分くらい売った。
その代わり、一眼のカメラが壊れた。
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引越が急遽明日になった。
聞きまつがいだ。
4日を8日と勘違いだ。
あはっっはー。
よって、明日、東京にいそいそと戻ってみる。
あと、13日にフリマをするために、
実家の荷物を少し整理していたら、
なかなか楽しいものが出来て来たりした。
これは個人的なおもしろさなので、共有は八割方できないと予測される。
中学生の時の筆箱。懐かしきオーマイキ―!シール。マイキーは不在。
高校のクラスTシャツ。もしかしたら初めてデザイン的仕事なのかも。
高校の校歌CD。未開封。
さすが実家だ。
昨日、初めて付き合った子からデンワがあったけど、
この前初めて歌舞伎町のキャバクラに行ったと報告を受けた。
もうそんな年頃なのね、なんて、すこしわくわくしちゃったあっちです。